ここでは、野呂有子(元日本大学文理学部英文学科教授・学術博士)による英語論文掲載にあたり、その最終形だけでなく、完成に至るまでのプロセスを公開しています。私たちは、結果(論文)を提示するだけでなく、その「過程」こそが次世代への教育的資産になると考えています。それは野呂氏が学んだ東京教育大学(現筑波大学、元東京高等師範学校=東京文理科大学)の教育の伝統、そしてジョン・ミルトンその人の『教育論』にもみられる精神に基づいています。
ミルトンは『教育論』で「徳を立てる気高い教育にいたる正しい道」(“the right path of a vertuous and noble Education” from Of Education)を「秩序に沿って」(“ is to be thus order’d”)示しています。そして、学習者が混乱することなく真理に到達するために、「順序正しく」("in due order")学習を導くことの重要性を説いています。
And for the usual method of teaching Arts, I deem it to be an old errour of Universities not yet well recover'd from the Scholastick grossness of barbarous ages, that in stead of beginning with Arts most easie, and those be such as are most obvious to the sence, they present their young unmatriculated Novices at first comming with the most intellective abstractions of Logick and Metapysicks: So that. . .
学問を教える一般の方法についていえば、大学は、野蛮な時代のスコラ学派的粗雑さからいまだに十分に立ち直っておらず、昔ながらの誤りを犯していると、わたしは考える。それは、もっとも易しい学問――そしてそれは人間の感覚に最も分かりやすい学問であるのだが――からはじめないで、若い、手ほどきも受けていないぽっと出の新参者のまえに、いきなり、論理学や形而上学などの最も知的な抽象論を持ち出すことである。その結果. . . (私市元宏・黒田健二郎訳『ジョン・ミルトン 教育論』未来社より)
以下4つのコンテンツを通して、ここでいう「最も知的な抽象論」完成に到るまでの過程を、段階を踏みながらご確認いただければ幸いです。
3. プレゼンテーション(PPT資料)
Power Point(PDF)
口頭発表ではPowerPointを使用し、発表の進行を分かりやすく示したり、絵画や挿絵などの視覚資料を加えたりすることで、オーディエンスが発表を十分に理解するための工夫を凝らす。オーディエンスの理解を促すことで、より活発な質疑応答と議論が生まれ、シンポジウムとしての場を活かすことに繋がる。
※ 上記「3. プレゼンテーション(PPT資料)」で使用される画像の内、故繁野天來『繪本 失樂園物語』(合資会社 冨山房、1940/昭和15)の本ウェブサイト掲載に関しては、2026年3月24日に冨山房に「著作物利用許可申請書」を提出し、利用許諾を得ている。
※ 上記「2.の「第12回国際ミルトン・シンポジウム」」の野呂有子および金子千香の発表風景等の様子は、「
野呂有子の研究サイト(ジョン・ミルトンを中心として)」掲載の Theses(雑感)に収録 された野呂有子・金子千香〔・上滝圭介〕による共同執筆「第12回国際ミルトン 学会報告」(『英文学会通信』第112号)に綴られている。
(文責・研究代表 金子千香)